ライヴ・イン・パリComments Off
posted in 映画・DVD on 31st, 2006
2001年夏のロキシー・ミュージック再結成ツアーが自分の街まで来なかったという皆さん、そんなにガッカリすることはない。このDVDなら、いつだって好きなときに見ることができる。ロキシーのフロントマンにして多作家のソロ・アーティスト、ブライアン・フェリーによる、豪快な楽しさと意外性に満ちたコンサート・パフォーマンスをお楽しみ頂きたい。2000年春のパリ公演である。フェリーと10人あまりのミュージシャンたちは、アヴァンギャルド、ティン・パン・アレイ、熱気あふれるゴッタ煮的ポップを織り交ぜ、熱心なヨーロッパの観客に差し出す。70年代の初め、イギリス国外におけるロキシーの商業的・批評的成功を後押ししたのは、彼らヨーロッパ人だった。バックを固めるのはブラス、ピアノ、パーカッション、たまに出てくるギター、そして目にも艶やかな音楽の女神たち(これは実際に見て納得して頂くしか…)によるストリング・セクション。フェリーはつかみとしてロジャース & ハート、コール・ポーター、カーン & フィールズらのスタンダードをこなした後、過去30年間に発表してきた自身のチューンで本領を発揮。「Chance Meeting」、「The Only Face」、「Avalon」などの名曲が続々と披露されていく。 フェリーはそれほど強いノドの持ち主ではないので、バック・バンドのパワーに押され気味になる場合もしばしばだ。それでも、空高く舞い上がるかのような歌声から漂うスタイリッシュな熱情やデカダンな香りには、否応なしに魅せられてしまう。ハイライトとしては、ロキシー時代にも得意としていたジョン・レノンの「Jealous Guy」の秀逸なカバー、それに定番のディスコ・アンセム「Love Is the Drug」を挙げておきたい。DVD特典は少なめだが、ディスコグラフィと参加ミュージシャンの詳しい紹介が用意されている。(Tom Keogh, Amazon.com)

